私が日本にいるとき、海外生活を経験したことがない人に「海外に住んでいる」と話すと、返ってくる反応の多くは「すごいね」といったものだ。実際、私も海外脱出する前は、「英語もできないし、治安も悪そうだし海外生活なんて無理無理」と思って先延ばししていた。後になって、それらは杞憂だと思うようになった。
英語が分からない?
英語なんて勉強すればいいだけのことだ。「おいおい簡単に言うなよ」という声が聞こえてきそうである。
このブログを見ているあなたは、PCや携帯電話などの最新機器を日常的に使っているはずだ。しかし、そういったものに縁がない人、特に高齢者からは、「よくあんな複雑な機械を使いこなせる」と思われているのではないだろうか。あなたは、そこに至るまで苦労をしただろうか。色々と触ったり、マニュアルや雑誌を斜め読みしているうちに自然と身に付け、日常の一部となったのではないだろうか。英語にも同じことが当てはまると思っている。海外生活に必要な英語力は決して高くはない。
もちろん、英語を生かした高度な職に就いたり、テレビや映画を字幕なしで楽しんだりするとなれば相当な努力が必要だ。それらは、5年10年といった長いスパンで時間をかけて身につければよい。就活や受験と違って、一度きりというわけではないのだから。
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海外は治安が悪い?
日本人からすれば、海外の治安は悪い。しかし、ガイドブックに書かれているような一般的な注意さえ守っていれば、犯罪に巻き込まれる確率はグッと減らせる。外務省 海外安全ホームページの海外危険情報が出ている国でもない限り、治安に関してはそれほど心配する必要はないだろう。日本の地方都市に住んでいる人で、都会は怖いという理由だけで上京しないという人はあまりいないだろう。海外でも同じだと私は思う。
ビザが取れないのでは?
海外生活に欠かせないのがビザだ。取得しやすさは国と景気によって大きく異なるので、一概には言えない。景気が悪いと、自国民の雇用を優先させるため外国人労働者の受け入れは厳しくなる一方、景気が良ければ緩くなる。日本のバブル期と就職氷河期とを見比べれば想像できる。
最初は語学留学やワーホリで海外生活を軽く体験してみて、本格的に海外脱出を目指すならVISAの下りやすい国で就労してキャリアを積んで、本命の国を目指すというのありだろう。
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海外生活はお金がかかる?
海外生活に必要な費用は高くはない。アジアの新興国はもちろん、欧米先進国であっても日本より安く住める。欧米英語圏の場合、1ヵ月9万円もあれば生活できる。語学学校に通うとなれば、それに加えて4〜8万円ぐらいかかる。最近話題になっているフィリピンへの語学留学であれば、月に12万円前後で英語の個人レッスンが三食付きで受けられる。
日本で都会に出て一人暮らしを始めようとすれば、初期費用だけで約67万円(!?)、毎月の費用も約15万円はかかる。世界一物価が高い都市は東京であるのも納得。
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海外生活イコールすごいはただの食わず嫌い
初期費用とちょっとばかりの「勇気」さえあれば、海外脱出なんて簡単だ。日本の労働環境やムラ社会に嫌気がさしている人、将来に不安を覚えるニートやフリーターの人、彼らに知ってほしいのは、「海外脱出」という選択肢もあるということ、そして、それが限られたエリートだけのものではないということである。
当然、食べ物と同じように、海外に向く人もいれば、向かない人もいる。だが、一度も海外生活をしたことがない者が、世間で言われているイメージだけを鵜呑みにして、海外生活に否定的になるのは如何なものかと思う。
さあ、このブログをここまで読んだあなたには、すでに「海外脱出」という選択肢があなたの人生の選択肢の1つとして加えられた。その選択肢を取るか取らないか、取るとすればいつ取るのかはあなた次第である。
海外脱出しても、二度と日本に帰れないなんてことはない。「やっぱり日本がいい」と思えば、いつでも帰ればよい。まずはお試し気分で行ってみよう。
思い立ったが吉日。情報収集から始めよう。
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