今日(2018年4月1日)から、私は東京でサラリーマンとして就職することになった。それに伴い、ブログ名も『だから僕は海外に出る、さあ君も』から『だから僕はサラリーマンになる、さあ君も』に、ニックネームを「ガラニート」から「ガラリーマン」に変更した。
サラリーマンとして生きていくための7つの心得
私がサラリーマン人生をスタートするのに伴い、「サラリーマンとして生きていくために必要不可欠な7つの心得」を書いてみようと思う。
① サラリーマンのお陰で今の日本があることを忘れるな
今の日本があるのはサラリーマンのお陰である。日本人が多くの国でビザ無しで海外旅行をしたり、当たり前のように豊かな生活を享受できたりするのは、高度経済成長期に一心不乱に働いたサラリーマンのお陰である。高度経済成長期に活躍したサラリーマンは、第一線から退きつつあるが、私たちは彼らの意志を継いで、次世代へとつなげていかなければならない。
② いかなる場合も仕事を優先せよ
会社は一人の力で回っているわけではない。非常に大勢の社員が協力しあって回っている。 その中の一人が「しんどい」「だるい」と自分勝手に休んだり、残業を拒んだりしたらどうなるだろうか? 歯車が一個でもかければ、どんな巨大な装置も正常に機能しない。それと同じである。「台風が来た」「熱がある」「だるい」などと言って、仕事を優先できない人間は、社会人としての自覚が足りない。社会人たるもの、いかなる場合も仕事を優先して当然である。
③ 苦労することで人間として成長できることを忘れるな
人間は苦労することで成長できる。最近の若者は温室育ちなので、苦労をすることを知らない。草食系か何だか知らないが、とにかく最近の若者は根性がない。「若い時の苦労は買ってでもせよ」とよく言われるが、これはその通りであろう。企業の新人研修では、自衛隊に体験入隊させたり、お寺で修行させたり、素手でトイレ掃除させたりするケースがあるようだが、私は全面的に支持する。給料をもらって苦労をさせてもらえるのだから、会社に感謝すべきだ。
④「やりがい」こそがすべての源と思え
仕事はつらいことも少なくない。そんなつらさを乗り越えるためのカンフル剤とも言えるのが「やりがい」だ。やりがいさえ感じれば、どんな辛いことでも乗り越えることができる。やりがいを感じているからこそ、つらさを乗り越えたときの喜びもひとしおだ。どんな仕事にでも、やりがいは必ず存在する。
⑤「仕事=人生」だということを忘れるな
仕事=人生である。1日の実労働時間を8時間だが、残業時間や前後の通勤時間を含めると、12時間近くになる。また、22歳で就職して、65歳で定年退職するまで43年間会社勤めをするとなると、日本人の平均寿命84歳の約半分に相当する。つまり、人生の半分は仕事なのだ。残りの半分も、入浴、食事や睡眠など人間生活に欠かせないことに費やされることを考えると、「人生=仕事」だ。そのことを忘れるべきではない。
⑥ サラリーマンであることを誇りに思え
サラリーマンとなったあなたは、もはやただの人間ではない。「企業戦士」という名の立派な戦士なのだ。かつて、中世の騎士たちは、鎧をまとい、剣を持ち、愛する祖国のために命を賭けて戦った。鏡を見てみると良い。あなたが着ているスーツのネクタイは、まるで剣のように見えるのではないだろうか。その剣のようなネクタイこそが「戦士の証」である。現代の戦士であるサラリーマンとして戦えることを誇りに思うべきだ。
⑦ 会社に忠誠を誓え
最後は、サラリーマンとして一番大切なことだ。それは、いかなる場合も、あなたを雇ってくださっている偉大なる会社様に忠誠を誓うことである。会社の命令・判断・方針はいつ・いかなる場合においても絶対だ。会社の命令であれば、たとえ法律に反しようが、自分に良心に反しようが従わなければならない。また、的確な指示がなくても、会社の意向を忖度して、「指示無き指示」に従えるようにならなければならない。明確な指示があるまで動かない人間は、「指示待ち人間」と非難されるであろう。
上から「公文書を書き換えろ」と言われれば書き換えなければならない。仮に証人として呼ばれても、上の意向を忖度して、うまく証言を拒否しなければならない。
あなたは「スーパーサラリーマン」になれる
ここまでサラリーマンとして生きていくための「7つの心得」を書いてみた。サラリーマンがこれら7つの心得をすべてを完全に兼ね備えれば、どうなるのだろうか?──「スーパーサラリーマン」になることができるのだ。
出だしのサラリーマンは「社畜」と嘲笑気味に呼ばれることがあるが、スーパーサラリーマンとなった暁には、「神畜」として称えられる。さらに修行を積めば、「スーパーサラリーマンゴッド」という神の力が宿ったサラリーマンになることができる。
あなたが忠誠を誓う会社、そんな会社を取り巻く社会こそが「日本」という国だ。この日本という国は「神の国」である。このことは、大辞林にも載っているし、内閣総理大臣だった人も認めている。さらに世界中の人たちが神の国・日本に熱狂している。目を輝かせながら、「日本SUGEEEEEEEEEEEE!!!!」という外国人を毎週のようにテレビで見かけたことがあるだろう。
世界に目を向けると、仕事を求めながらも、なかなか仕事に就けない人が少なくない。そんな中、世界中の人々が憧れる日本、そんな日本の首都・東京でサラリーマンとして働けることを光栄に思うべきだ。
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今日は4月1日──エイプリルフ……ァーストである。新年度の始まりは、何かすがすがしい気持ちになる。これからは、「会社ファースト」で精進していきたい。
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