だから僕は海外に出る、さあ君も

「日本って何か変だなぁ」という疑問を胸に、思い切って海外脱出した著者が、海外からの視点で日本の社会問題や海外脱出アドバイスを綴るブログ。日本の奴隷的な長時間労働にうんざりしている人、ナショナリズム台頭・人口減・財政難の日本の行く末を危惧している人、協調性という名の同調圧力に耐えられない人、とにかく自分の殻を破ろうと思っている人、そんなあなたに『海外に出ること』を選択肢の1つとして提案する。

だから僕は海外に出る、さあ君も - ニートのガラパゴス日本脱出日記

ガラパゴス化している日本の奴隷的な労働環境と保守的な社会構造に適応できずに海外脱出したニートが海外視点で綴るブログ

仕事なんかクソだろ? 就活やめて日本を出よう! 奴隷やめて海外に出よう! 語学を学び世界に出よう! 「仕事なんてクソだろ」が売り文句の「ニートの海外就職日記」に影響を受けた、あるニートのブログ

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冤罪製造マシーンの警察・検察による人質司法は先進国とは思えない

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「日本は中世のようだ」…(場内失笑)…「シャラップ!」—こんなやり取りがあったのは、国連の拷問禁止委員会が、日本の「人質司法」を批判したときだ。

このシャラップ大使は9月20日付けで退任した。今回のエントリーでは、日本の「ブラック司法」とも呼べる「人質司法」について書く。

いまだに警察・検察で行われている「人質司法」という名の拷問

人質

日本国憲法第36条において、拷問は厳しく禁止されている。

拷問と言えば、あなたはどういったものを想像するだろうか?両手両足を壁に縛り付けて、鞭で打ったり、棒で殴打したりするといったことを想像するのではないか。しかし、肉体的苦痛を与えることばかりが拷問ではない。むしろ今日の警察で行われているのは、精神的な苦痛を与える拷問だ。

幾日も拘置され、取調室の中で朝から晩まで「お前がやったんだろ」「いい加減に白状しろ」と机を叩きながら、大声を張り上げる。

「今自白すれば保釈もされうる。裁判になっても罪は軽くなる。自白しなければ、いつまでも釈放されないぞ。そうなれば、会社がどうなるか分かるだろ?」

拘束されてから何日もこのような状態が続けば、多くの人は精神的に耐えられなくなる。PC遠隔操作事件で誤認逮捕された4人のうち、2人が虚偽の自白をしていたという事実からも、警察と検察の取り調べが、いかに常軌を逸しているかをうかがい知れる。

長期間に渡る監禁をして、心的外傷後ストレス障害(PSTD)にした被告に対して、傷害罪を認めた判例がある。このことを考えると、前述の警察の行為も「拷問」と呼んでも差し支えなかろう。

このような、自白するまで釈放せず、被告を追い詰める警察・検察の拷問を「人質司法」と呼ぶ。国連の拷問禁止委でも取り上げられた日本司法の闇の部分だ。

警察崩壊 つくられた“正義

警察崩壊 つくられた“正義"の真実

有罪率99.9%の刑事裁判

日本の刑事裁判の有罪率は99.9%である。北朝鮮の将軍様も真っ青、独裁者の支持率並の数字だ。他の先進国の有罪率が60%程度であることを考えると、日本の有罪率がいかに異常な数値であるかが分かる。

「検察は有罪になるような事件しか起訴しないからだ」という反論があるが、これでは有罪無罪の判断を、検察が内部で密室で行っているのと何ら変わりがない。裁判所は工場の流れ作業のように、次々と検察から送られている事案を機械的に処理していくだけだ。当然、裁判官も緊張感がなくなるだろう。これのどこが開かれた公正な裁判だ

検察崩壊 失われた正義

検察崩壊 失われた正義

警察国家日本は北朝鮮や中国と同じ穴の狢

欧米先進国の人に、日本では別件逮捕が日常的に行われていることや、有罪率99.9%の刑事裁判の話をすると、たいてい「日本って本当に法治国家なの?」「日本って本当に先進国なの?」と驚かれる。

「日本の警察は、気に入らない者なら誰でも逮捕でき(別件逮捕*1*2)、警察署で拷問にかけられ(人質司法)、公正な裁判なしに(証拠不開示*3・有罪率99.9%)、強制労働収容所に送られる(刑務所で服役)」と言っても過言ではないだろう。北朝鮮や中国に劣らぬ警察国家である。国連の拷問禁止委から名指しで非難されるのもうなずける。

検事失格

検事失格

政府は公益のためなら人権蹂躙はやむを得ないと考えている

冒頭で取り上げた記事に以下の一文がある。

前回審査でも日本政府側から「(委員は)日本の敵だ」との発言が出たという。

こういう発言が出る時点で、日本政府は自分たちが間違っていることに気付いていないのだろう。彼らは、人質司法は正義であり、公益や公の秩序のためなら、多少の人権蹂躙はやむを得ないと考えているのではないか。それを裏付けるかのように自民党の改憲案では、憲法第36条の「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる」の「絶対に」が消えている。さらに至る所で「公共の福祉」が「公益および公の秩序」に変えられている。

日本のブラック司法の人質になる可能性は誰にでもある

あなたも人質司法と無縁ではない。サラリーマンであれば、いつもの通勤電車やバスで痴漢冤罪にされる危険性を常にはらんでいる。ニートであっても、PC遠隔操作事件のように濡れ衣を着せられることもある。

高知県では、警察・検察・司法が癒着して、無実の一般市民を奈落の底に突き落とした前例もある。下記の本を参照されたい。

あの時、バスは止まっていた

あの時、バスは止まっていた

警察・検察は「取り調べの全面可視化」にも「証拠の開示」にも捜査(人質司法)に支障が出ると否定的だ。

先進国である日本が、国連から「日本の刑事司法制度は中世のようだ」と指摘された事実は重い。日本の警察・検察・裁判所よ、恥を知れ!

※下記の映画は痴漢冤罪を描いた名作である。機会があればレンタルして観てもらいたい。

それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]

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©2018 だから僕は海外に出る、さあ君も by 佐野由自