だから僕は海外に出る、さあ君も

「日本って何か変だなぁ」という疑問を胸に、思い切って海外脱出した著者が、海外からの視点で日本の社会問題や海外脱出アドバイスを綴るブログ。日本の奴隷的な長時間労働にうんざりしている人、ナショナリズム台頭・人口減・財政難の日本の行く末を危惧している人、協調性という名の同調圧力に耐えられない人、とにかく自分の殻を破ろうと思っている人、そんなあなたに『海外に出ること』を選択肢の1つとして提案する。

だから僕は海外に出る、さあ君も - ニートのガラパゴス日本脱出日記

ガラパゴス化している日本の奴隷的な労働環境と保守的な社会構造に適応できずに海外脱出したニートが海外視点で綴るブログ

仕事なんかクソだろ? 就活やめて日本を出よう! 奴隷やめて海外に出よう! 語学を学び世界に出よう! 「仕事なんてクソだろ」が売り文句の「ニートの海外就職日記」に影響を受けた、あるニートのブログ

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イイネ中毒から抜け出して自分の時間を生きよう

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ネット(とりわけSNS)を見ていると、「とにかく他人から認められたい中毒」がはびこっているように思う。何かをやって、それをネットで公開し、承認されることに快感を覚える。そればかりが重要視され、本当にやりたいかどうか、本当にやる必要があるかどうかは二の次、そんな風潮が高まっている。

シェアの時代

私が以前日本に行ったとき、かつてはよく行っていたラーメン屋に足を運んだ。料理が出されるのを待っているとき、パシャッというシャッター音が狭い店内にこだました。ふと見渡すと、出された料理をスマホで撮影をしている人がいたのだ。おそらくSNSでシェアしたり、レビューサイトに投稿したりするのだろう。今では珍しくないこういう光景は、ほんの10年前までは見られなかった。当時からカメラ付き携帯電話は一般的だったものの、現在ほどに何でもかんでも撮ってシェアということはなかった。

テレビCMを見ると「シェアしよ!」というシェアできることを謳ったものが宣伝されているし、セルカ棒(自撮り棒)なるものも売れている。

猫も杓子もシェア・シェア・シェア……。こういう現況を見ていると、何か「シェア教」みたいなものが広がっているような気がした。(日本だけじゃないけど)

なぜシェアするのかと聞かれれば、子供が新しいおもちゃや高得点のテストを自慢したがるのと同じような理由だろうなと思う。人間には承認欲求があるので、さりげない行為でも、褒められたり、あるいは羨望のまなざしで見られたりすることは気持ちがいい。

もちろん、シェアすることは、何ら悪いことではない。しかし、昨今の状況を見ていると、自分が本当にやりたいかどうかは二の次で、とにかくシェアして、そしてみんなからイイネをもらう、それを優先している人が多いのではないだろうか。

ニュースを見ていると、「視聴者提供」の事件・事故・災害などの現場の動画が出てくることがよくある。スマホで撮影している人がいるのだが、身の回りの安全は大丈夫なのだろうかと思っていた。そしたら案の定、昨年の東海道新幹線の焼身自殺では、乗客がデッキにとどまってスマホで撮影したり荷物の整理をしたりしたため、避難が遅れ、被害が拡大したとの記事を読んだ。*1

「誰の時間を生きているのか?」を問いかけてみよう

故スティーブ・ジョブズのスピーチから私が気に入っている一部分を引用しよう。

あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。

私は、SNSで「何か自慢できるようなことをしなきゃいけない」という空気に押され、あまり乗り気ではないことに時間や金銭を費やすのは、自分の時間ではなく、他人の時間を生きていることと同じであると思う。SNSで消耗している。

SNSを活用/SNSで消耗

「SNSがなくても今していることをするか?」「本当にやりたいのか?背伸びしてイケてるを演出してイイネが欲しいだけではないのか?」と自分の心に問いかけてみて、答えがノーであるならば、SNSの使い方を見直すべき時だと思う。

SNSのタイムラインを埋め尽くす友達のリア充自慢投稿も、みんな案外背伸びしているだけかもしれない。「こんなにリア充なんです!」と言わんばかりに、SNSで笑顔で写っている飲み会も、仕事がらみの半強制の飲み会で嫌々ながら参加しているだけかもしれない。仲良く見えるカップルも実は破局寸前かもしれない。

どーでもイイネ!

私も5年以上前の一時期、SNSのシェアにはまっていた時がある。しかし、ある時期から「何かバカバカしいなぁ」と思いが強くなってきて、SNSの背伸び合戦からは一抜けした。家族・親友などの本当に大切な人とは、SNSがなくても繋がっていられるし、それで困るということにはまったくなかった。最初は落ち着かないということもあったが、常に友達の近況を把握しなければいけない、自分も何かして認められなきゃいけない、気の利いた名言をシェアしなければいけないなどという空気というかプレッシャーから解放されて、かえって気が楽になった。

ちなみにSNSにのめり込む人ほど鬱病になるという研究結果もある。*2*3*4

今では、久しぶりに再会した友人と「久しぶりじゃん、どうしてたー?」「えーーー、そんなことがあったんだぁ」などと会っていなかった時の話題で盛り上がるのも楽しみの1つ。:-)

Whatever!

SNSの友達が、格言をシェアした、誰それと○○した、どこそこで○○食べた、etc……

イイネ、イイネ、どーでもイイネ!

いちいち反応するのって、スネ夫にマウンテンバイクを自慢されて、自転車に乗れないし、興味もなかったのに、のび太が「僕にも出してよー」とドラえもんに泣きつくのと同じようなものじゃないかと思えてくる。

時間は限られているのだから、自分の時間を生きましょう。SNSは目的ではなく手段。

ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか (朝日新書)

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