だから僕は海外に出る、さあ君も

「日本って何か変だなぁ」という疑問を胸に、思い切って海外脱出した著者が、海外からの視点で日本の社会問題や海外脱出アドバイスを綴るブログ。日本の奴隷的な長時間労働にうんざりしている人、ナショナリズム台頭・人口減・財政難の日本の行く末を危惧している人、協調性という名の同調圧力に耐えられない人、とにかく自分の殻を破ろうと思っている人、そんなあなたに『海外に出ること』を選択肢の1つとして提案する。

だから僕は海外に出る、さあ君も - ニートのガラパゴス日本脱出日記

ガラパゴス化している日本の奴隷的な労働環境と保守的な社会構造に適応できずに海外脱出したニートが海外視点で綴るブログ

仕事なんかクソだろ? 就活やめて日本を出よう! 奴隷やめて海外に出よう! 語学を学び世界に出よう! 「仕事なんてクソだろ」が売り文句の「ニートの海外就職日記」に影響を受けた、あるニートのブログ

労働・サービス残業・ブラック企業・社畜・ワークライフバランス・海外脱出・日本脱出・英語・留学・人生・恋愛・政治・社会・日本・ニート・フリーター・貧困・ネット・IT

「憲法記念日」─自民党に憲法を指一本触れさせてはならない

スポンサー広告

ゴールデンウィーク真っ只中の今日(5月3日)は、「憲法記念日」である。日本国憲法が公布されて以降、もっとも改憲に近づいている憲法記念日ということもあり、各地では改憲派と護憲派が様々な集会を開かれることであろう。

今の日本を見ていると、「改憲」か「護憲」かという二者択一にという風潮になっているように思う。私は、「改憲=絶対悪」だとは思っていない。時代の変化に応じて、足りないところは付け足していったり、変えていったりするのは間違ったことではない

信用できない日本の政権

しかし、私は、日本国憲法の改正に反対する。なぜなら、今の日本の政権(司法・立法・行政の三権)がまったく信用できないからだ。

「信用」とはどれほど重要か、いくつか例を挙げよう。

  • アメリカが核やICBMを保有するのは賛成だが、北朝鮮が保有するのは断固反対する。
  • ドラえもんが秘密道具をのび太には貸せなくても、出木杉には貸せる。
  • 警察官が拳銃を携帯するのは許せるが、一般人が拳銃を携帯するのは許せない。
  • 定職を持っている人は住宅ローンの審査が通っても、無職やフリーターの人はまず通らない。

これらはなぜだろうか?──答えは、言うまでもなく「信用できるか否か」である。

それと同じだ。私は、日本(政府)は北朝鮮と同じで、信用できない国であると思っている。日本の民主主義は張りぼてに過ぎない。

日本の政権与党である自民党は、「自由民主党」などと大層な名前を党名にしているが、これっぽっちも自由でも民主でもない。個人の自由や権利を制限しようとする方向に持って行くのは自由主義とは相反する考え方だ。透明性に欠け、都合が悪いことは隠蔽し、すべてが夜に決まるような密室談合体質は、お世辞にも民主的とは言えない。

自由民主党(笑)。

自民党は、個人の自由や権利といったものを激しく嫌っている。国民なんて、国家という巨大機構を動かす歯車に過ぎない──それが自民党の考え方だ。事実、第1次安倍内閣の法務大臣は、次のような発言をしていた。改憲案と併せて、自民党の本性が垣間見えるのではないか。


「国民主権、基本的人権、平和主義…この3つをなくさなければ本当の自主憲法ではないんですよ」 第一次安倍内閣の法務大臣 長勢甚遠

国民主権・基本的人権・平和主義がない……北朝鮮じゃん。なくさなければならないのは、自民党の存在そのものだよ……。

憲法は、個人の自由と権利を守るため、国家権力を縛る役割がある。個人の自由と権利を制限し、国家権力を強化しようとする連中に、そんな大事な憲法を委ねて果たして大丈夫なのだろうか? こんな連中を信用できるだろうか?

私は信用できない。残念ながら、自民党なんてその程度の連中である。そして、そんな自民党を支持している人たちのおよそ半分は、性差別主義者、人種主義者、偏狭ナショナリスト、拝金主義者といった嘆かわしい人たちだ。

自民党がどんな詭弁を弄しようが、自民党の本性は変わらない。このまま自民党の恣にすれば、日本は北朝鮮、中国やロシアのような国になる。

改憲に限らず、「共謀罪」も同じ

改憲に限ったことではない。多くの有識者が共謀罪(「テロ等準備罪」という名の治安維持法)に反対するのも同じ理由からである。

日本の刑事司法は、国連から「中世並み」と揶揄されるほど悪辣なものだ。ここでは詳細に触れないが、別件逮捕、長期拘留、代用監獄、証拠捏造や拷問まがいの取り調べなどは非常に問題視されている。記者クラブ制度により、マスコミは警察・検察批判には及び腰だ。

透明性や自浄能力に著しく欠け、数々の問題を抱えているにも関わらず、それらを解決することなく新しい権力(捜査手法)を与えることで、恣意的に使われるのではないかということを懸念しているからこそ、反対論が巻き起こっている。つまり、「信用できない」ということだ。

組織を守るためなら平気で法を犯したり、嘘をついたりする日本人

個々の日本人は、礼儀正しく誠実な人が多い。ところが、組織の一部になったとたん、組織を守るためなら平気で嘘をつくようになる。まして、その組織が権力を携えた「国家権力」ともなれば、嘘を嘘で塗り固めるなんて朝飯前だ。嘘がばれたとき、トップが頭を下げ、辞任する。頭を下げた瞬間にカメラのフラッシュとシャッター音が一層激しくなるのは、もはやおなじみの光景だ。

改憲を目前に控え、目の色を変えて本性をむき出しにしつつある自民党

改憲は自民党の結党理由である。

今の自民党を見ていると、

自民党の本音

自民党の本音

といった感情がひしひしと伝わってくる。

  • 「願いを叶えるのはこのフリーザさまだーーー!!!! きさまら下等生物なんかではなーーーい!!!!」と全速力で悟飯たちの元に向かうフリーザ。
  • 「一段落したらすべて焼き払ってやる!! クソッ、ここもか!!」とラピュタの心臓部で巨大飛行石を目前に目の色を変えるムスカ。

彼らを彷彿とさせる。

そういったピリピリした政権内部の空気を感じ取って、忖度した結果が昨今の過剰な政権批判を自粛する風潮だろう。

立憲主義国家の主権者として物申す

憲法とは、お子ちゃま民主主義国家・日本の政権与党・自民党のおもちゃなどでは断じてない。国民のものである日本国憲法を、自民党を筆頭とする全体主義政党(ファシスト)共には指一本触れさせるわけにはいかない。

私が改憲に賛成するとすれば、日本が名実ともに真の民主主義国家になった暁だ。ただ、日本会議のような極右カルトの跋扈を許している限り、まだまだ先の話になりそうである。

f:id:galaneet:20180430180038p:plain

安倍政権が森友・加計問題をうやむやにしたまま、のらりくらりと逃げ切り、国民投票で過半数の賛成を経て改憲がなされるようであれば、その時は、本当に日本を棄てる時かもしれない。

憲法という希望 (講談社現代新書)

憲法という希望 (講談社現代新書)

このブログをはてなブックマークに追加  

©2018 だから僕は海外に出る、さあ君も by 佐野由自