だから僕は海外に出る、さあ君も

「日本って何か変だなぁ」という疑問を胸に、思い切って海外脱出した著者が、海外からの視点で日本の社会問題や海外脱出アドバイスを綴るブログ。日本の奴隷的な長時間労働にうんざりしている人、ナショナリズム台頭・人口減・財政難の日本の行く末を危惧している人、協調性という名の同調圧力に耐えられない人、とにかく自分の殻を破ろうと思っている人、そんなあなたに『海外に出ること』を選択肢の1つとして提案する。

だから僕は海外に出る、さあ君も - ニートのガラパゴス日本脱出日記

ガラパゴス化している日本の奴隷的な労働環境と保守的な社会構造に適応できずに海外脱出したニートが海外視点で綴るブログ

仕事なんかクソだろ? 就活やめて日本を出よう! 奴隷やめて海外に出よう! 語学を学び世界に出よう! 「仕事なんてクソだろ」が売り文句の「ニートの海外就職日記」に影響を受けた、あるニートのブログ

労働・サービス残業・ブラック企業・社畜・ワークライフバランス・海外脱出・日本脱出・英語・留学・人生・恋愛・政治・社会・日本・ニート・フリーター・貧困・ネット・IT

「日本に生まれたから幸せ」という時代は終わり、価値を生み出せる人が生き残る

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目に見えて訪日外国人観光客の数が増えた。増えたのはアジアの人たちだ。欧米語ではない言葉でおしゃべりしながら、スーツケースをガラガラと引いている姿は珍しくなくなった。かつて物価が高い日本に旅行に来られるアジア人は、比較的裕福な人が多かったことを考えると、相対的に「日本は安くなった」ということである。

他方、日本に目を向けると、大学を出ながらも就職口を見つけられず、非正規雇用に甘んじたり、ブラック企業で長時間労働を余儀なくされたりしている人が少なくない。奨学金(という名の多額の借金)を背負い、連帯保証人共々自己破産する人もいる。

こういう状況を目の当たりにすると、否が応でも時代は変わってしまったんだと痛感せざるを得ない。

ネット上には相変わらずマイノリティーを標的にしたヘイトが蔓延し、テレビを付ければ外国人に日本を賞賛させる番組が相変わらず人気だが、否応なしに見せつけられるこの事実から刹那でも目を背けるための一種のドラッグのような役割を果たしているのだろうか。

グローバリゼーション

価値を生み出せる人が上に来る

先進国出身か途上国出身かであるかに関わらず、より多くの価値を生み出せる人が、より多くの富を得られる。反面、あまり価値を生み出せない人は、あまり富を得られない。価値を生み出せる人と生み出せない人の差が急速に広がっている。

「価値を生み出す」とはどういうことか?──多くの人が、より多くのお金(時間)を投じたいと思うものを生み出すことである

ネットユーザーの中でも、価値を生み出せる人とそうでない人とに見事に別れている。人気ブロガーや人気YouTuberは、多くの価値を生み出している。他方、ヤフーニュースのコメント欄や掲示板に匿名でゴミみたいな投稿をしたり、Twitterでクソリプを飛ばしたりしている人たちは、少なくともネット上では何の価値も生み出していない。

人気YouTuberを「バカみたいことしてるだけだろ」「おしゃべりしながらゲームやってるだけじゃん」と批判的に捉える人がいる。しかし、そういった動画を「面白い」と思い、貴重なお金や時間を費やして見る価値があると多くの人が思っているからこそ、あれだけの再生回数とチャンネル登録者数を稼ぎ、莫大な広告収入を得ている。

資本主義的な価値があるかどうかを判断するのは、自分ではなく、あくまでも市場である。

※ 私はまとめサイトは嫌いなので見ないが、資本主義的には価値を生み出している。

会社も価値を生み出す場所

多くの人が勤めている「会社」も価値を生み出す場所だ。生産手段を持つ資本家が、労働者から労働力という商品を買い、その労働力を使うことで、剰余価値を生み出していく。それが資本主義である。

ところが、日本の会社はガラパゴス化していて、仲良しクラブや疑似家族のようになっている。女性だったり、履歴書が手書きではなかったり、残業を嫌がったりするからといった理由で十分な職業能力がある人を雇わない。逆に、コミュニケーション能力(って何?)があったり、従順であったりという理由で職業能力の高低を問わず採用し、さらに勤続年数に応じて昇進・昇級させている。こうやって見ると、日本の労働市場は、全然資本主義的ではない。性別や年齢に関係なく、より多くの価値を生み出す人を雇うのが資本主義的なやり方だからだ。

日本的な年功序列や終身雇用がうまく機能したのは、戦後の高度経済成長期という一時期に過ぎない。

このグローバリゼーションの時代に、そんな日本的なやり方がいつまでも通用するわけがない。非正規雇用が増えていたり、無期雇用転換を嫌がったり、追い出し部屋なるものができたり、「働き方改革」が唱えられたりしているのは、日本のいびつなやり方がもはや限界に来ている証拠だろう。

遅かれ早かれ、日本的なやり方は終焉を告げる。そうしないと、このグローバリゼーションの時代に生き残れないからだ。「グローバリゼーション」と言えば、聞こえはいいが、実体は「無間競争地獄」である。大学の受験戦争が可愛く見えてくるほどの地獄だ。

※ 日本という国自体が時代の変化について行けず、終焉を迎えるかもしれないけど。

日本に生まれたから豊かで幸せ、さらに、一流大学を出て一流企業に入れば一生安泰という時代は終わりを告げ、価値を生み出せる人が上に来る時代だ。

東京に勤めているサラリーマンのおっさんたちは、どれだけの価値を生み出しているのだろうか? 単に勤続年数が長いというだけで、それに見合わない高給をもらっているだけではないだろうか? 複数ヵ国語を流暢に話し、ITリテラシーが高く、ハングリー精神あふれるアジアの若者の方が、より多くの価値を生み出せるのではないだろうか?

僕たちはどう生きるか?

どうすれば価値を生み出せるのか?……残念ながら「こうすればいい」という答えはない。あえて答えを出すとすれば、「勉強」→「実践」→「失敗」の繰り返しだろうか? では、何を勉強するのか? 仮想通貨かもしれないし、動画の編集方法かもしれないし、英語かもしれないし、プログラミングかもしれないし、コミュニケーション能力かもしれないし、ネット民の煽り方かもしれないし……etc。

私は、自分がやりたいこと、自分にできそうなこと、世の中の動向の3つがキーになるのではないかと思っている。

※ AIの発達で不要となっていく職を選んでも将来性がないし、自分がやりたくもないことを我慢して続けても鬱になるし、逆立ちしても自分にできそうにないことに挑戦するのは時間の無駄になるからだ。

自分が「これだ!」と思うものに挑戦してみればいい。もし、失敗したら、その失敗経験を糧に何度でもやり直せばいい。失敗しても、命を取られるわけではないのだから。にっちもさっちもいかなくなったら、堂々と行政のお世話になればいい。税金を払うのは、そういったセーフティーネットのためでもある。

私たちはそういう世界、そういう時代に生きている。

さて、
君たちはどう生きるか?
僕たちはどう生きるか?

君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか

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©2018 だから僕は海外に出る、さあ君も by 佐野由自