英語をものにするために、あるいは難関資格を取るために「1日12時間は勉強しよう」って言うと、「そんなの無理だよ」って言う人が多いと思う。しかし、本当に無理なのだろうか?いや、そんなことはない。無論、働いていれば不可能だが。
仕事をしていなければ、1日12時間は勉強できる
フルタイムで仕事をしていれば、そのぐらいは拘束されている。実労働時間8時間、昼休み1時間、通勤に1時間、帰宅に1時間とすれば、1日11時間は拘束されている。残業が毎日2時間あるとすれば、1日の拘束時間は13時間。
自宅で独習すれば、これらの時間を全部勉強に充てることができる。
一例を挙げよう。
- 睡眠時間:7時間 (これは理想的な睡眠時間)
- 食事時間:1.5時間(30分間x3食)
- 入浴時間:0.5時間(30分間)
- 自由時間:3時間 (ネット・TV・ゲーム・運動・買い物)
自由時間をたっぷり3時間とっても、毎日12時間は勉強に充てられる。理論上は。
毎朝すし詰めの通勤電車にもまれたり、立ちっぱなしで同じ作業を延々と繰り返したり、社畜上司にどやされたり、人間関係に気遣ったりすることを考えれば、マイペースでできる勉強なんてストレスは皆無に等しい。
1日12時間勉強すると……1年後で英語上級・難関資格合格レベル
1日12時間の勉強を、365日すれば4,380時間だ。日曜日をのぞけば約3,756時間だ。さらに、土曜日をのぞけば3,132時間である。これは、英語で上級レベルになったり、難関資格合格したりする最低限必要とされる学習時間である。
高度な英語力や難関資格を手に入れ、それを武器に人生をやり直すことだって十分に可能だ。もちろん、英語力や資格所有というだけで将来安泰というほど甘くはない。しかし、何のスキルもない人間より、はるかに可能性はある。
フリーターという不安定かつ低収入な立場に甘んじながら、何の技能も身につかない単純労働を10年したところで、あなたの人生は何も変わらない。いや、もっと悪くなる一方である。
実際にやったニートがいた、その結果TOEIC満点連発
「イングリッシュモンスター」と呼ばれる人がいる。
彼は、34歳の時に精神的に追い詰められ、仕事を辞めてニート(引きこもり)になったそうだ。ニート中は、400万円の貯金を切り崩しながら倹約生活。しかし、することがなく暇をもてあましていたので、ひたすら英語の勉強。その結果、TOEIC満点990点を50回以上も取得したそうである。テレビに出演したり、TOEICの講師になったりと、ちょっとした有名人になった。
暇さえあれば、誰にでもできることであるが、あなたはその暇な時間をどう過ごしているのだろうか?もちろん、仕事をしていれば、可処分時間での範囲内での話であるが。
以前に書いたエントリーのように、だらだらとネットで消耗しているのだろうか?
留学したり、英会話教室に通ったり、高い通信教育を受けたりすることばかりが英語上達の手段ではない。独学でも英語力を上げることは十分可能だ。
いつやるかって?今でしょ!
やるか、やらないか、それは個人の問題だ。
中には「努力なんて面倒くさいなぁ」「なるようになるさ」と考え、人生をあきらめる人もいるだろう。
私は、もったいないなぁと思ってしまう。世界には、勉強したくてもできず、海外に出たくても出られず、生きることだけで精一杯という人が数多くいることを考えると。
毎日毎日、すし詰めの満員電車で通勤し、職場では社畜にどやされ、モンスター客から理不尽なクレームを浴びせられ、足が棒になり倒れそうになろうともデスマーチを行進し続け、人間ロボットのようにひたすら同じ作業を繰り返し、残業代も有給も満足にもらえず、日々目にする格差拡大・貧困・人口減といった暗ーいニュースを見聞きしてはネットで怨嗟の声を上げる……。
そんな日々にピリオドを打ちたくないだろうか?
※記事タイトルの「仕事をしていなければ1日12時間勉強できるけど、あなたはできる?」は、あくまでも例えの1つに過ぎない。別に、「調べものと買い物以外のネットをやめたら1日3時間勉強できるけど、あなたはできる?」に置き換えてもかまわない。また、勉強するのは英語に限らず、自分の将来になると思ったものなら何でもかまわない。
私の経験から…
私が、日本でバイトしていたとき、あまりに残業が多かったので、ちょっと不満げな顔をする(口に出していない)と、「嫌なら辞めてもいいよ」と言われた(さすが「空気読み力(=察する力)」あるなぁ)ので、「じゃあ、辞めます」と答えた。その後、海外に出ることを決意し、別のバイト先で資金を貯めた。当時の英語力は、TOEIC(IPテスト)で250点ぐらい。(笑) 今は、、、まだまだ大したことないけど、英検1級の過去問を見る限り、「何とかなりそう」というレベル。まだまだ修行が足りないなぁ。
英語の勉強のために海外に行かなくても、みっちり勉強すれば、1年でかなり上達すると思う。
以下の本は、先ほど取り上げた「イングリッシュモンスター」が自身の英語の勉強法と、英語の基本中の基本を簡単にまとめた本である。
- 作者: 菊池健彦
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中学・高校で習った英語の基本を5時間でやり直す本 (PHP文庫)
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いくらでもチャンスはあるのだけどなぁ。
それでも行動を起こさない人が多いのは、外国語を学んで、自分で道を切り拓いていくより、他人の敷いたレールの上を走る列車(運賃が高かろうが、乗心地が悪かろうが、事故りそうだろうが)に乗る方が楽なのだろうと思ってしまう。
— ガラニート (@GalaNEET) 2014年10月6日
反知性主義(頭を使うことを嫌がる—理解したいように理解し、考えたくないことは考えない)ならぬ、反行動主義(面倒なことはやらない)なのだろうか。
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