このブログでは、子供の頃から感じていた「日本って何か変だなぁ」という疑問を胸に、思い切って海外脱出した著者が、海外からの視点で日本の社会問題や海外脱出アドバイスを綴る。
サービス残業や有給なしが当たり前の日本の奴隷的な長時間労働にうんざりしている人、ナショナリズム台頭・人口減・財政難の日本の行く末を危惧している人、協調性という名の同調圧力に耐えられない人、とにかく自分の殻を破ろうと思っている人、そんなあなたに『海外に出ること』を選択肢の1つとして提案したい。
このブログで取り扱うテーマ
このブログでは、主に以下のテーマについて取り扱う。
- 労働問題(雇用慣行・労働環境・ブラック企業・ワークライフバランス)
- 海外脱出(海外就職・海外移住・海外生活・日本脱出・英語・留学・ワーホリ)
- 社会問題(政治・社会・日本の将来・ヘイトスピーチ・ニート・フリーター・貧困)
- 人生(恋愛・リア充・生き方)
- IT(ネット・スマホ・テクノロジー)
上で挙げたことについて、自身の経験と知識から、独自の見解を述べていく。
ブログ開設に至った経緯
私について
私は海外在住の日本人である。(日本にいる時もあるが、基本は海外)
私が日本にいたときは、日本全国に約60万人はいると言われるニートの1人、つかの間の非ニートのときでも、日本の労働者のおよそ4割を占める非正規雇用労働者、いわゆるフリーターの1人であり、また同時に3人に1人と言われている生涯未婚予備軍の1人であった。要はコミュ力なし、職歴なし(正社員歴なし)、非モテという三拍子そろったダメ人間の見本で、どこにでもいそうな典型的なネット依存のニートの1人であった。今も当てはまる部分はあるが。(笑)
私は、これまで欧米とアジアの数ヵ国に滞在した。旅行者としてではなく、現地で住居を定めての長期滞在だ。そして、現在も海外に在住している。海外在住に至った経緯を書いていこう。
私が子供の頃は、両親や学校の先生が口を酸っぱくして言った以下のことに何ら疑問を感じることはなかった。
「しっかり勉強して、いい学校を出て、いいところに就職するんだぞ。それが一人前の社会人だ。人間は働くために生きているんだ。」
しかし、大人になり「社会」というものを知るにつれ、そういった考え方に疑問を抱くようになった。
「日本って何か不思議。海外に住んでみたいな」
中学生の頃にふとそう思ったのがすべての始まりである。確かに、親や先生の言った前述のことに間違いはない。しかし、私の心の奥底で言葉では表現できない引っかかりを感じた。そういったもやもやを抱きながら時は流れ、短期の語学留学という形で学生時代の夏休みに初めて海外に渡航した。その時に出会った日本人がワーキングホリデー(ワーホリ)ビザで滞在しており、そこで「海外で働く」ということが、私の人生の選択肢の1つに追加された。しかし、私は興味を引かれつつも、それ以上のことはしなかった。
卒業後は就職することもなければ、再び海外渡航することもなく、ニート時々フリーター状態で数年を過ごした。海外生活願望は心のどこかにはあったのだが、シャイな私は、なかなか踏ん切りが付かなかった。意を決して、長期滞在を前提に海外に飛び出したのが今から数年前のことである。私は、空港で家族に見送られながら期待と不安を胸に飛び立ったその日のことを、今でもまるで昨日の出来事であるかのように憶えている。英語力なし、職歴なし、そしてコミュ力なしという三拍子そろった当時の私からしたら、それは相当に大それた行動だった。
海外滞在中に価値観の違う多くの人との出会い、拙い英語で語り、異文化を体験することで、日本人的な偏狭さから解放されていくのを肌で感じた。特に日本と海外の労働環境の違いについては大きなショックを受けた。
ブログ『ニートのガラパゴス日本脱出日記』開設
私は、そんな過去の経験を基に、日本の労働環境の劣悪さや、現在の日本を覆う閉塞感を見かねてブログを開設することにした。それがこのブログである。このブログでは、日本の労働環境の劣悪さを中心に、私たちに何ができるのか、国内外の時事ニュース所感、英語学習のチップス、海外脱出や海外生活のアドバイスを綴っていこうと思う。
ブログタイトルに「ガラパゴス日本」とある通り、日本は多くの面で世界標準から大きくかけ離れている。日本の中からでは見えにくいが、私自身海外に出て、日本という国に客観的になることで初めて気が付いた。日本という国自体がガラパゴス化しているといっても過言ではない。もちろん、どこの国にもその国固有の文化があることは理解している。しかし、どれだけ伝統的な文化であっても、理不尽なことは理不尽であり、変えていく必要があるのではないだろうか。日本において、その最たるものが労働環境だと思う。「ガラパゴス日本脱出日記」という名前には、私自身がガラパゴスな日本から脱出した過程だけでなく、ガラパゴスな日本を脱出させようと奮闘している様子を綴っている記録であるという思いも込めて付けた。
日本から遠く離れた異国の地で、同胞のために、非力な私ができることは情報発信しかない。日本の理不尽を指摘し、多くの人がそれを知り、各々が考え、建設的な議論をし、信念と勇気を持って行動することで、日本が少しでも良い方向に向うことを願ってやまない。
※2015年3月11日のブログリニューアルに伴い、ブログ名を『だから僕は海外に出る、さあ君も』に変更した。
- 作者: 太田英基
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