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だから僕は海外に出る、さあ君も

「日本って何か変だなぁ」という疑問を胸に、思い切って海外脱出した著者が、海外からの視点で日本の社会問題や海外脱出アドバイスを綴るブログ。日本の奴隷的な長時間労働にうんざりしている人、ナショナリズム台頭・人口減・財政難の日本の行く末を危惧している人、協調性という名の同調圧力に耐えられない人、とにかく自分の殻を破ろうと思っている人、そんなあなたに『海外に出ること』を選択肢の1つとして提案する。

だから僕は海外に出る、さあ君も - ニートのガラパゴス日本脱出日記

ガラパゴス化している日本の奴隷的な労働環境と保守的な社会構造に適応できずに海外脱出したニートが海外視点で綴るブログ

仕事なんかクソだろ? 就活やめて日本を出よう! 奴隷やめて海外に出よう! 語学を学び世界に出よう! 「仕事なんてクソだろ」が売り文句の「ニートの海外就職日記」に影響を受けた、あるニートのブログ

労働・サービス残業・ブラック企業・社畜・ワークライフバランス・海外脱出・日本脱出・英語・留学・人生・恋愛・政治・社会・日本・ニート・フリーター・貧困・ネット・IT

WELQまとめサイト騒動に見る劣化した日本のネット

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「悪貨は良貨を駆逐する」—これを地で行くような出来事がネット上で起こっている。先日、DeNAが運営する医療情報まとめサイト「WELQ」で、大量の転載記事や虚偽の記事が掲載されていることが明らかになった。私は、日本のネットは劣化したなぁと改めて感じた。

実に残念なことだが、日本語でGoogle検索をすれば、まとめサイト(Naverまとめ、2ch系まとめ、Togetterなど)と質問サイト(知恵袋、教えてgooなど)など、質が高いとはいえないサイトが数多くヒットする。

なぜ、このようなことなってしまったのだろうか。

  • ネット利用者のITリテラシーが低い。
  • 無料コンテンツの需要が高い。
  • 匿名志向が強いため、文責が曖昧。(海外では署名記事が当たり前)
  • 誰でも簡単に情報発信でき、閲覧数に比例して広告収入を得られるため、質の低い情報が蔓延するようになった。

こんなところだろう。

ネットは誰でも情報発信できる

PCでライティング従来は大衆への情報発信はプロの特権だった。しかし、ネットでは、個人でも比較的簡単にコンテンツ(サイト)を作ることができ、広告収入を得ることもできる。コンテンツの閲覧数(アクセス数)が多いほど広告収入も増える。

閲覧数を増やすには、多くの人が求めているコンテンツを提供し、検索サイトの上位に表示されるようにすればよい。検索サイトの上位に表示させるテクニックをSEOと呼ばれているが、これは少し勉強すれば身につく程度のものだ。

医療に関して素人であっても、医療情報サイトを作り、検索サイトの上位に表示させることも可能である。

自分の言葉で文章を書くのは大変なので、第三者のコンテンツを転載したり、クラウドソーシングで1文字1円以下という格安で、プロではない人に書かせたりする。そうやって作った質の低いコンテンツに、人目を引きやすい見出しを付けて、ネットで公開する。

その結果、ネット上にはびこるのは、質の低いまとめサイトばかりになってしまった。まさに「悪貨は良貨を駆逐する」である。

低質なコンテンツはこうして拡散する

ニュースサイトが提供する記事は、ポータルサイトやスマホのニュースアプリにも配信され、さらに多くのネット利用者に行き渡る。元となるニュースサイトの運営会社が、新聞社やテレビ局のような既存メディアであれば、信用性は比較的高い。しかし、新興ニュースサイトの場合、広告収入だけが頼りであり、業者間の競争も激しいため、閲覧数を稼ぐこと(=拡散させること)ばかりが優先され、正確性や信頼性がなおざりになってしまうことが多い。

また、「ヤフー知恵袋」などの質問サイトにおいても、少し詳しい程度の人がネット検索し、それに多少のアレンジを加えて回答しているケースが多い。回答のために参照するサイトが信憑性の低い場合、当然寄せられる回答もいい加減なものになる。そして、それが検索サイトの上位に来て、多くの人がそれを参考にしたり、シェアしたりすることで、拡散していくことになる。

質問サイト以外では、ニュースサイトのコメント欄、ニュースサイトをソースにした匿名掲示板の書き込み、SNSでの言及が「ネットの反応」としてまとめられ拡散する。

ネット情報に眉唾になろう

近い将来、人工知能(AI)の発達したり、検索結果のランク付けの仕組みが変わったりすることで、信頼性の低いコンテンツは淘汰されるだろう。しかし、それに至るまでは、まだ時間がかかる。だから、ネットを利用する者が、ITリテラシーを高め、信憑性が怪しいネット情報に対して、眉唾になる以外に道はない。

それからもう1つ。良質なコンテンツを作るには、それなりのコストがかかるということを忘れるべきではないと私は思っている。信頼性を高めるためには、医師・弁護士など専門家の監修を受けたり、関係者にアポを取って取材したり、時に直接現地に赴いて調査したりといったことは不可欠だ。それなりのコストがかかってしまう。

多くのネット利用者は無料コンテンツに慣れきっているが、きちんとしたものに課金するという選択肢も持ってほしいと思っている。良い食材を手に入れたいなら、それなりの対価を払うのと同様に。

海外ではどうなっているのか?

海外(英語圏)では、何かを検索すると、まとめサイトや質問サイトばかりヒットするということはない。特に、医療情報は人命に関わり、訴訟リスクもあるので、提供しているのはきちんとした大きい会社が多い。

英国を例に取ると、症状や病名を検索すると、NHS(国民健康保険)のサイトが上位に表示され、分かりやすい英語で書かれている。日本でも、厚労省あたりが、子供から高齢者まで使いやすい医療情報ポータルを作るのはありではないかと思っている。質の高い医療情報提供は、国民全体が利益を受ける福祉政策であり、税金を投入すべき方向として間違っていない。

胡散臭いまとめサイトの跋扈を許している日本のネットは、ガラパゴス化しているし、恥ずべきことであると思う。

Googleの検索結果が、まとめサイトや知恵袋ばかりでうんざりしている人は、それらを最初から除外したノイズレスサーチがあるので、試してみるのもありだろう。

ウェブニュース一億総バカ時代 (双葉新書)

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©2017 だから僕は海外に出る、さあ君も by 佐野由自