だから僕は海外に出る、さあ君も

「日本って何か変だなぁ」という疑問を胸に、思い切って海外脱出した著者が、海外からの視点で日本の社会問題や海外脱出アドバイスを綴るブログ。日本の奴隷的な長時間労働にうんざりしている人、ナショナリズム台頭・人口減・財政難の日本の行く末を危惧している人、協調性という名の同調圧力に耐えられない人、とにかく自分の殻を破ろうと思っている人、そんなあなたに『海外に出ること』を選択肢の1つとして提案する。

だから僕は海外に出る、さあ君も - ニートのガラパゴス日本脱出日記

ガラパゴス化している日本の奴隷的な労働環境と保守的な社会構造に適応できずに海外脱出したニートが海外視点で綴るブログ

仕事なんかクソだろ? 就活やめて日本を出よう! 奴隷やめて海外に出よう! 語学を学び世界に出よう! 「仕事なんてクソだろ」が売り文句の「ニートの海外就職日記」に影響を受けた、あるニートのブログ

労働・サービス残業・ブラック企業・社畜・ワークライフバランス・海外脱出・日本脱出・英語・留学・人生・恋愛・政治・社会・日本・ニート・フリーター・貧困・ネット・IT

あなたの英語力が上達しないのは本気ではないから

スポンサー広告

英語ブームが続いている。iTunesストアのアプリダウンロードランキングにおいても、何かしらの英語関連アプリは常に上位にある。フィリピン人講師による格安オンライン英会話も登場して久しい。しかし、多くの日本人の英語力は相変わらず芳しくない。

なぜ英語が上達しないのだろうか?

私は、単純に動機付けが弱いからだと思う。おそらく、多くの人の英語を学ぶ動機はこうではないか。

  • 今はグローバリゼーションの時代だから。
  • 映画を見るとき、字幕なしで楽しめたらいいな。
  • 英語をデキるって何か格好いいじゃん。
  • 外国人観光客が増えたし英語を話す機会が増えそう。
  • なんとなく。(世間の空気に影響されて)

上記に挙げたいずれも動機付けとしては弱い。上記に挙げた理由に対して、以下のように突っ込んだ質問してみると、ほとんどの人は答えに窮するのではないか。

  • グローバリゼーションとあなたが英語を話せるようになることに、具体的にどういう関係があるのか?
  • 映画を見るとき、日本語吹き替えや字幕スーパーではダメな理由は何か?
  • 外国人観光客が増えたのは事実である。だからといって、道を訊かれたり、話しかけられたりしたことが何度あるのか?仮に流ちょうな英語で答えられなかったからといって、得したり損したりすることがあるのか?

だるい英語を勉強している人が、彼ら自身が期待していたほど上達できなかったらどうなるのか?どうもならない。命を取られるわけでもなければ、生活が苦しくなるわけでもない。それゆえ、どうしても真剣になれないのではないだろうか。

弱い動機付けで英語を学ぶのは、ドラクエに例えると、スライムのような弱い敵ばかり倒して、レベルを50まで上げようとしているのと同じだ。効率が良いとはいえないだろう。

※「勉強のやり方が悪いから」という人もいるが、動機付けが強ければ、自分で工夫していく。(自分の英語力は自分が一番よく分かっているはず) 動機付けが弱いので、勉強方法を検討する気すら起こらない。

強い動機付けとは?

逆に強い動機付けとはどのいったものだろうか?

  • 日本が嫌で嫌でしょうがない。税金すら払いたくない。絶対に海外移住してやる。
  • 半年以内にTOEIC800点以上を取らないと会社がクビになる。
  • 付き合っている人が外国人だが、好きで好きでたまらない。
  • 1年後に海外駐在を控えている。今後の出世にも響く。

危機が差し迫っていればいるほど、危機度が高ければ高いほど、好奇心が強ければ強いほど、動機付けは強くなる。

ケース1:

「ある本で英国のスコットランド地方について知った。知れば知るほど興味が湧いてきて、そこに長期間滞在して、現地の人や文化と触れ合いたくなった。そのために英語力が不可欠。英語ができることが最低条件」

ちなみに、以下の本は、ムーミンからフィンランドに興味を抱き、日本の高校に進学せず、フィンランドの高校に卒業留学した日本人女性の手記である。

青い光が見えたから 16歳のフィンランド留学記

青い光が見えたから 16歳のフィンランド留学記

ケース2:

「うちの会社が外資系に買収された。1年以内に社内公用語は英語にする。新入社員は英語を話せる人しか取らないし、既存の社員についても1年以内にTOEIC900点を取得してもらう。できない場合はクビだ」

ケース3:

「40半ばだけど会社が倒産して、今は就職活動中だ。ある会社が私のキャリアを高く評価してくれている。ただ、その会社に入るには英語力が必須。私の英語力はゼロに近いが、3ヵ月以内にTOEIC800点を採用してくれるとのこと」

極端な例だが、まさに「背水の陣」である。こういう状況に置かれたら、誰もが一心不乱に英語に取りかかるだろう。自分のみならず家族の人生までかかっているならなおさらである。

受験生時代は誰もが「背水の陣」だったはず

もうすぐセンター試験がある。あなたが高校3年生だった時、今頃は受験勉強に追われていたのではないだろうか。

書店の大学受験対策本コーナーに行くと、「分厚っ!」と思うような本が平積みされている。よくもまあこれだけの量を勉強できたものだと思うかも知れないが、実際にほとんどの人はできていた。

なぜできていたのだろうか?

  • 周りの空気が受験一色。誰もゲームもネットもやっていない。
  • 失敗すると人生設計に大きな影響が出る。
  • チャンスは1年に1度きり。

やるかやらないかの二者択一だ。背水の陣だったわけである。

大人になって英語を学ぼうとしても、こういった強い動機付けがなければ、モチベーションを維持できる周辺環境もないので、なかなか本気になれない。

漢字検定という定番の検定試験がある。学生や社会人が受けるなら2級であろう。その2級の合格率は、20%前後で推移している。年3回の受験機会があり、出題範囲も常用漢字の読み書き・部首・熟語からのみと限られている。現代文も古文も漢文もない。出題範囲が広く、複数教科に及ぶ入試と比べると圧倒的に通りやすい。受験料を払う以上、大半の人は合格するつもりで申し込んでいるはずだ。それにもかかわらず、5人に1人という低い合格率なのだ。これは漢検に限ったことではないが。動機付けが弱いがゆえに、どうしても真剣になれないからなのだろうなと思ってしまう。

動機付けができないなら、十中八九挫折する

どうやって強い動機付けをすればよいのか、と言われればなかなか難しい。強い動機付けができないのであれば、いっそのこと英語は先送りして、そのお金と時間を別のことに使った方がいいかもしれない。あと3週間で新年で迎えるが、「あれれ、去年の信念はどこに行ったの?」ということになりかねない。

図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室

図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室

このブログをはてなブックマークに追加  

©2018 だから僕は海外に出る、さあ君も by 佐野由自