だから僕は海外に出る、さあ君も

「日本って何か変だなぁ」という疑問を胸に、思い切って海外脱出した著者が、海外からの視点で日本の社会問題や海外脱出アドバイスを綴るブログ。日本の奴隷的な長時間労働にうんざりしている人、ナショナリズム台頭・人口減・財政難の日本の行く末を危惧している人、協調性という名の同調圧力に耐えられない人、とにかく自分の殻を破ろうと思っている人、そんなあなたに『海外に出ること』を選択肢の1つとして提案する。

だから僕は海外に出る、さあ君も - ニートのガラパゴス日本脱出日記

ガラパゴス化している日本の奴隷的な労働環境と保守的な社会構造に適応できずに海外脱出したニートが海外視点で綴るブログ

仕事なんかクソだろ? 就活やめて日本を出よう! 奴隷やめて海外に出よう! 語学を学び世界に出よう! 「仕事なんてクソだろ」が売り文句の「ニートの海外就職日記」に影響を受けた、あるニートのブログ

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英語ができる・できないってこういうこと

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「英語ができる」ってどういう状態なのだろうか?どの程度の英語力があれば、胸をはって「私は英語ができます」と言えるのだろうか?

私たちの英語力は私たちが思っているほど高くない

会話TOEICで高得点を取れば、日本では「かなり英語ができる人」に分類される。海外生活経験があって、日常会話をこなしている人も同様である。しかし、自分の英語力に慢心するべきではないと思う。

教養あるネイティブの英語力を仮に100としよう。そうすると、英語力が20の人は、ネイティブから見れば全然大したことはない。でも、英語力が5の人から見ると、英語が非常に上手なように見える

例えば、囲碁や将棋を趣味でたしなみ、職場や学校で敵なしで「強いなぁ、かなわないよ」と言われる人でも、大会に出られる人から見たら大したことがない。当然プロ棋士の足下にも及ばない。それに似ている。

かなり以前の話だが、私がそれを痛感したケースを紹介しよう。

毎週開かれているランゲージエクスチェンジ(日本人と外国人の交流会)に参加したとき、参加者はネイティブ2人と日本人3人であった。5人で話している間は、和気あいあいと会話は進行した。ネイティブ2人も、私たちの会話に熱心に耳を傾けてくれていた。

会話が一段落したとき、ネイティブの1人が別のネイティブに話しかけた。その時の話し方は、それまでとはまったく違っていた。話すスピードも、使っている語彙も。私を含む日本人3人は、誰一人として、彼らの会話を理解できなかったのだ。

私は、その時「あっ!」と、大きな衝撃を受けた。彼らは、私たちと話すときは、私たちの英語力に合わせて、分かりやすい語彙を、ゆっくり話していてくれていたのだ。

それもそうだろう。私も、日本で、外国人から片言の日本語で道を尋ねられたら、なるべくゆっくり、難しい言葉を使わずに伝えようとするであろう。幼い子どもに話すように。

TOEICにせよ、英検にせよ、英語テストのリスニング問題は、きれいな標準アクセントを話す人が、設備の整ったスタジオで収録したものだ。そこには、実際の会話にはあるはずのスラング、騒音、訛りや会話のオーバーラップはない。

リスニングに自信がある人は、以下のサイトで腕試ししてほしい。

英会話にストレスを感じるのは、英語力がまだまだな証拠

日本人は、英会話をするとき、耳と脳のスイッチを、日本語モードから英語モードに切り替えて、「さあ、これから英語をするぞ」と言わんばかりに、集中力を最大限まで高めて、全身全霊を捧げることで、何とか理解できるという人が多いのではないだろうか? まるで一発勝負の試験に挑むみたいに。

常にこんな緊張した状態を保っていると、日本語を使っているときの数倍は疲れてしまう。段々と面倒くさくなっていく。最終的には、日本語で済むことは、日本語で済まそうとしてしまう。

このように、英会話にストレスを感じたり、身構えたりしてしまう時点で、あなたの英語力が、まだまだ不十分な証拠である。

本当に英語ができるようになるとこうなる、とか

英語力が不十分なままで英語を使うというのは、古いパソコン(PC)で重い作業をするのに似ている。CPUには高い負荷がかかり、ファンが音を立てるだろう。しかし、新しいPCであれば、同じ作業をしていても、CPUへの負荷は小さく、他の作業も並行してできる。「英語をものにする」とは、新しいPCに変えるようなものだ。

ストレスなく英会話ができるようになると、どうなるのだろうか?

テレビを付けっぱなしにしてPCで作業をしている。その時、気になるニュースが流れてきた。無意識にテレビに目をやり、そのニュースを見る。ニュースが終わると再びPCの作業に戻る。後で、同僚とそのニュースの話題になったとき、BBCの英語ニュースで聞いたのか、NHKの日本語ニュースで聞いたのか、分からない自分がいることに気付く。

こういう状態になるそうだ。完全バイリンガルの帰国子女曰く。

彼は、非ネイティブ向けの英語のテストとしては最難関とされる、ケンブリッジ大学英検のCPE(Certificate of Proficiency in English)を持っているそうである。

Cambridge English: Proficiency (CPE) - 公式サイト。サンプル問題(リスニング音声付き)もダウンロード可能。

「そんなの無理だよ」「帰国子女と比べるな」と言う人もいるだろう。しかし、帰国子女のように、幼いときから英語環境にいた人でなくても、ネイティブに匹敵するほどの英語力を身に付けることは不可能ではない。

「英語ができる」ようになるには

Google大先生が、実務に耐える高度な翻訳システムを開発してくれるまで10年でも20年でも待つか? それても、腹を据えてコツコツと真面目に勉強し、数年で実務に耐える上級レベルの英語力を身に付けるか?

以前の記事にも書いたが、英語を上達させる方法は、地道な勉強以外に道はない

「勉めて強く」と書いて“勉強"である。スポーツ競技で、努めなければ強くなれないのと同様、英語も勉めなければ上達しない。

Do you like sushi? (寿司は好きですか?)
Have you ever been to Japan? (日本に行ったことはありますか?)

そうしないと、いつまで経っても、上のような中学レベルの紋切り型の簡単な会話に終始してしまう。ちょっと難しい会話になったとたんに、言葉が出てこなかったり、何を言っているのか分からなかったりという状態になる。最初は、「英語が通じる」というだけで新鮮さがあり、それはそれで楽しい。でも、慣れてくると、もどかしさが出てくる。やがて諦め、日本人とばかりつるむようになる。(海外ではこういう日本人が少なくない)

本気で挑戦してみようよ。

日本人の英語勉強法

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©2018 だから僕は海外に出る、さあ君も by 佐野由自