だから僕は海外に出る、さあ君も

「日本って何か変だなぁ」という疑問を胸に、思い切って海外脱出した著者が、海外からの視点で日本の社会問題や海外脱出アドバイスを綴るブログ。日本の奴隷的な長時間労働にうんざりしている人、ナショナリズム台頭・人口減・財政難の日本の行く末を危惧している人、協調性という名の同調圧力に耐えられない人、とにかく自分の殻を破ろうと思っている人、そんなあなたに『海外に出ること』を選択肢の1つとして提案する。

だから僕は海外に出る、さあ君も - ニートのガラパゴス日本脱出日記

ガラパゴス化している日本の奴隷的な労働環境と保守的な社会構造に適応できずに海外脱出したニートが海外視点で綴るブログ

仕事なんかクソだろ? 就活やめて日本を出よう! 奴隷やめて海外に出よう! 語学を学び世界に出よう! 「仕事なんてクソだろ」が売り文句の「ニートの海外就職日記」に影響を受けた、あるニートのブログ

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社畜と奴隷に共通する10のこと

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奴隷という言葉の定義は以下の通りである。

ど‐れい【奴隷】〘名〙
人間としての権利・自由を認められず、他人の私有財産の一つとして扱われた人。労働を強制され、譲渡・売買の対象ともされた。「─制度」◇一つのことに心を奪われ、そのためにだけ行動する人のたとえとしても使う。「恋[金銭]の─となる」
明鏡国語辞典©Taishukan, 2002-2008

それを踏まえて、奴隷と社畜の共通点を10個まとめてみた。

奴隷

①人間としての権利・自由が認められていない

奴隷は、人間としての権利・自由が認められていない。奴隷に必要ないものだから。権利を主張すると、「奴隷にそんな権利はない」と一蹴される。

社畜は、人間としての権利・自由が認められていない。社畜に必要ないものだから。権利を主張すると、「権利を主張する前に義務を果たせ」と一蹴される。

立派な日本国憲法の上では認められている。しょせんは机上の空論。北朝鮮が朝鮮民主主義人民共和国と名乗っているが、民主主義でも共和制でもないのと一緒。無理して主張すると「空気」につぶされる。

②他人の所有物として扱われる

奴隷は、他人の所有物として扱われる。奴隷運搬船に立派な船室は必要ない。ヒトではなくモノなのだから。

社畜は、会社の所有物として扱われる。通勤電車に座席は必要ない。ヒトではなくモノなのだから。

③譲渡・売買の対象とされる

奴隷は、譲渡や売買の対象とされる。どこで働かせられるのだろうか? 奴隷商人はオレ達を使って、いくら儲けているのだろうか?

社畜は、譲渡や売買の対象とされる。どこで働かせられるのだろうか? 派遣会社はオレ達を使って、いくら儲けているのだろうか?

正規雇用なら当てはまらないかもしれないが、非正規の派遣社員なら当てはまる。悪名高い外国人実習制度なら、ほぼ当てはまっている。米国からも「人身売買の温床である」*1と非難されている。

④劣悪な環境で労働を強制される

奴隷は、物理的に劣悪な環境で長時間労働を強制される。逆らおうものなら、容赦なく鞭で打たれる。これを拷問と言う。その結果、身体が傷つくこともある。

社畜は、精神的に劣悪な環境で長時間労働を強制される。逆らおうものなら、容赦なく罵声を浴びせられる。これをパワハラ*2と言う。その結果、心が傷つくこともある。

⑤労働が原因で死亡したり、健康を害したりすることは珍しくない

奴隷は酷使されて死ぬことがある。奴隷の健康なんて気遣う必要はない。いくらでも代りはいるのだから。死んでも構わないけど、あまり数が多いと生産に影響が出るし、新しい奴隷が必要なので、死なない程度の最低限のことはしているつもり。一応ね。

社畜は酷使されて死ぬことがある。社畜の健康なんて気遣う必要はない。いくらでも代りはいるのだから。死んでも構わないけど、あまり数が多いと生産に影響が出るし、新しい社畜が必要なので、死なない程度の最低限のことはしているつもり。一応ね。

⑥人生=労働、生きがいや夢や希望なんてない

奴隷は朝から晩まで働かせられる。その日の仕事が終わったら、クタクタで飯食って寝るだけ。趣味? 娯楽? 夢? 希望? そんなものは奴隷に必要ない。余計なことは考えるな。

社畜は朝から晩まで働かせられる。その日の仕事が終わったら、クタクタで飯食って寝るだけ。趣味? 娯楽? 夢? 希望? そんなものは社畜に必要ない。余計なことは考えるな。

外国人サラリーマンの東京生活動画 - YouTube

⑦あるものに心を奪われて自主性を失っている

奴隷の場合は、生きるだけで精一杯。もしくは、「いつか自由」という幻想に心を奪われている。

社畜の場合は、生きるだけで精一杯。もしくは、「やりがい」という幻想に心を奪われている。

⑧余計な知恵は与えられない

奴隷には、余計な教育はしない。仕事ができる最低限の知識さえあれば十分。人権とか団結とか下手に知恵を付けられたらやっかい。

社畜には、余計な教育はしない。仕事ができる最低限の知識さえあれば十分。人権とか団結とか下手に知恵を付けられたらやっかい。

日本の教育は詰め込みであり、同時に協調性(という名の同調圧力)を埋め込む。欧米のような、個を尊重したり、考える力を養うような教育はしない。

⑨誰も助けてくれないし、団結もしない

奴隷は、誰も助けてくれない。団結して自由を勝ち取ろうとはしない。そんなものは無駄と悟っているがごとく、みんな死んだ目をしている。

社畜は、誰も助けてくれない。団結して自由を勝ち取ろうとはしない。そんなものは無駄と悟っているがごとく、みんな死んだ目をしている。

生活保護なんて門前払い*3。労働基準監督署も動いてくれない*4

⑩働けなくなったらお払い箱

奴隷は、働けなくなったらお払い箱。今まで働いてくれた恩なんてない。自由解放? そんなもの口実だよ。当てにならない。

社畜は、働けなくなったらお払い箱。今まで働いてくれた恩なんてない。生活保護年金? そんなもの口実だよ。当てにならない。

待っているのは「一億総活躍」という名の「一億一生総奴隷社会」である。「活躍」という名の下に、死ぬまで働くことが求められる。

社畜と奴隷の違いは、束縛しているものが「足かせ」か「空気」か

これまで奴隷と社畜の共通点を書いてきたが、大きく異なる点がある。それは、束縛しているものが「足かせ」か「空気」かの違いである。奴隷の場合は足かせを付けられ、物理的に束縛されている。しかし、社畜の場合は、空気と洗脳によって束縛されている。この差は非常に大きい。なぜなら、脱奴隷のチャンスはほぼゼロだが、脱社畜のチャンスは少なからず誰にでもあるからだ。

洗脳から解け、「空気」(という名の同調圧力・世間体)から解き放たれれば、いつでも自由になれる。

海外脱出するもよし、団結して戦うのもよし。私は前者を選んだ。

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(2017年7月18日追記)

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©2018 だから僕は海外に出る、さあ君も by 佐野由自